MACDやRSIのダイバージェンスを意識している人は少ない
チャートの動きとMACDやRSIの動きが逆行する現象をダイバージェンス(逆行現象)と言います。
現在のトレンドが上昇トレンドか下降トレンドかによって判断基準が異なり、
さらに通常のダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスの2パターンがあります。
トレンドを認識し、なおかつダイバージェンスをチャート上から発見することでようやく機能するテクニカルですが、
結論から言うとFXで勝つのに特段ダイバージェンスやヒドゥンダイバージェンスを覚える必要はありません。
市場参加者でインジケーターとしてMACDを表示している人は多いですが、ダイバージェンスを意識している人は少ないためです。
英語版のGoogleでMACDで検索すると2,000万件以上ヒットするのに対して、MACD divergenceの検索結果は179万件に過ぎません。
単純な検索HIT数が1/10以下に減る上に、すべてのダイバージェンスパターンを把握してトレードをしている人はおそらくさらにその中から1/10にも満たないでしょう。
この手の特殊な手法は成功した時の事例のみがピックアップされますが、不発に終わった事例はスルーされがちです。
移動平均線のクロスよりも確度が高いと言うなら話は別ですが、知名度の点からありえないでしょう。
語感の良さからか、ダイバージェンスを利用した手法やインジケーターの有料販売も目立ちますが、
今FXで勝てていない人は本当にダイバージェンスを習得すれば勝てるのかどうかをよく考えましょう。
『XMの紹介リンクを踏んで登録』と言う条件での手法販売も多いですが、
どうしても欲しい手法がある場合は紹介リンクを踏んで取引をした後はこっそりTariTaliなどキャッシュバックサイト経由の口座に乗り換えておきましょう。
RSIとロウソク足の逆行は理論的に逆張りの根拠となる場合もある
ダイバージェンスやヒドゥンダイバージェンスの発生条件をことさら意識しなくても、
RSIなどのオシレーターとチャートの歪みを有効に使う手段はあります。
10pipsに満たないような弱いリバウンド(反発上昇)なのに1分足~5分足のRSIやDeMarkerが大幅に上昇している場合、
簡単に言うと『買いが強い割にリバが弱い状態』。
このような状況はショートのチャンスと考えられます。
オシレーターRSIとDeMarkerの使い方/MT4/MT5アプリへの追加方法
逆行現象が発生している次点でインジケーターは頼りにならない
そもそもダイバージェンスが発生していると言うことは現在のトレンドを正確に捉えられていないと言うこと。
MACDは多くの参加者に意識されやすい綺麗なシグナルの反転時やカーブを描いてクロスした時のみの利用に留めた方がいいでしょう。
インジケーターやオシレーターは移動平均線やチャートパターンに付随するオマケなので、オマケに重きを置いてトレードをするのは本末転倒です。
TradingView(トレーディングビュー)用のダイバージェンス表示用インジケーター
チャート表示システムのTradingViewにはダイバージェンス現象を表示するためのインジケーターがあります。
有料のものが多いですが、標準で用意されているインジケーターの中にもそのものズバリ、Divergence Indicatorと言うインジケーターがありました。
TradingView解説記事を参考にしてインジケーターを追加します。
各種時間足で赤なら下降、緑なら上昇のダイバージェンスが表示されますが、こうして見ると一定の有用性はあるように思えますね。
Divergence for Many Indicators v4
さらに複数のダイバージェンスを表示してくれるDivergence for Many Indicators v4と言う無料のインジケーターもあります。
もしダイバージェンスに興味がある人はひとまずインジケーターに頼ってみるのもいいのではないでしょうか。
テクニカル考察記事一覧
基本・心構え
インジケーター・オシレーター別
- MT4/MT5アプリにMACDを表示して相場の転換に乗る
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応用
- 288EMAと48EMAと5分足でトレンドを見極める鷲津理論
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- アメリカ10年国債と株価指数、ドル円、ゴールドとの相関
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