目次
- P-one WizとANAワイドゴールドカードでANAマイルを貯める場合の損益分岐点を調査
- ANAプラチナカードとゴールドカードの通常決済における損益分岐点
- P-one WizとANAワイドゴールドカードの損益分岐点(フライト代)
- 国内旅行だけでワイドゴールドカードの年会費をペイするのは結構困難
- 【独自検証】ANA Payを使った場合の損益分岐点(プラチナ比較あり)
- ANA Pay単独利用だけではプラチナでもP-one Wizを逆転するのは困難
- 補足: ANAダイナースカードは改善でJCBプラチナ超え
- ANAダイナース プレミアムカードは選ぶべき?
- JCB STAR MEMBERSのボーナスポイントで貰えるマイルは雀の涙
- まとめ: 陸マイラーにはP-one Wizが異常な強さ
- 補足: エポスゴールドカードでANAマイルを貯めた場合の損益分岐点
P-one WizとANAワイドゴールドカードでANAマイルを貯める場合の損益分岐点を調査
ANAカードの継続利用するカードとしてスタンダードな存在であるワイドゴールドカードと、
年会費無料カードとしては非常に強いP-one Wizの損益分岐点をまとめました。
- ANA Payと組み合わせられる還元率が最低1.3%のP-one Wiz
- 常に航空機のフライト予約で2%分のマイルがもらえるANAワイドゴールドカード
大前提として、ANAは以下のような超強力な入会キャンペーンを行っていたりするので初年度は絶対にANAカードが得です。
ANA JCBカードの入会キャンペーン過去分まとめ。VISA、ダイナース、アメックスの入会キャンペーンと比較
2024年10月のキャンペーンは上記キャンペーンに比べてかなりショボくなっているので、入会時期の見極めも大事。
この記事では2年目以降にANAカードを継続して使っていくかどうかの目安だけを考えるものとします。
ANAのJCBワイドゴールドカードより還元率も年会費も高いアメックスゴールドやプラチナカードもありますが、一番現実的な損益分岐点のカードとしてワイドゴールドカードを中心に据えました。
ANAプラチナカードとゴールドカードの通常決済における損益分岐点
ANA JCBカード プレミアム(プラチナ)とANA JCBワイドゴールドで、通常決済のみを行った場合の損益分岐点を計算してみます。
- プラチナ: 年会費77,000円 / 還元率1.3% / 継続10,000マイル
- ゴールド: 年会費15,400円 / 還元率1.0% / 継続2,000マイル
1マイル=2.5円の価値とした場合、年会費の差額61,600円から継続マイルの差(8,000マイル=20,000円相当)を引くと、実質的なコスト差は41,600円。
通常還元率の差は0.3%(2.5をかけると0.75%相当)なので、
この差額を決済だけで埋めるには年間約554万円の利用が必要です。
マイルの価値を1マイル=2円と低く見積もった場合は、損益分岐点が年間760万円前後に。
年間550万円の決済は一般的には厳しい数字ですが、『プラチナカードはANA Payを利用した合計還元率が1.6%になる』という仕様を利用すればもっと現実的な数字になるのではないか?と思い、損益分岐点を検証しました。
ワイドゴールドカードの場合は1.1%
P-one WizとANAワイドゴールドカードの損益分岐点(フライト代)
まずは純粋な『フライト代(航空券の購入)』だけで比較しました。
以下の条件で計算しています。
- ANAマイルはフライトに使う場合最低2.5円程度の価値があるので1マイル=2.5円として計算
- 年会費発生時にもらえるマイルも2.5円換算(2,000マイル=5,000円相当)
- ワイドゴールドカードはフライト予約のANAマイル還元率が2%なので、2.5をかけて実質5%還元として計算
- ワイドゴールドカードはフライトマイルの獲得が25%増えるので実際にはもう少し損益分岐点が低くなる
- P-one Wizは半年利用額に応じたポケットポイントのボーナスを加算して算出
ポケットポイントはキャッシュバックに交換した時の3倍として換算
どちらのカードもフライト代はANA Pay経由でも支払えますが、条件は同じなのでカード還元率のみで比較
| フライト使用金額 | P-one Wiz | ANA JCBワイドゴールドカード |
|---|---|---|
| 年会費/継続マイル | 0円 / 0 | 15,400円 / 2,000マイル |
| 利用額 | 発生ポイント | 発生ポイント/更新ボーナス込 |
| 50,000 | 650 | 2,500 / 7,500 |
| 100,000 | 1,300 | 5,000 / 10,000 |
| 200,000 | 2,600 | 10,000 / 15,000 |
| 300,000 | 4,800 | 15,000 / 20,000 |
| 350,000 | 5,450 | 17,500 / 22,500 |
| 400,000 | 6,100 | 20,000 / 25,000 |
| 500,000 | 8,300 | 25,000 / 30,000 |
| 1,000,000 | 16,000 | 50,000 / 55,000 |
JCBワイドゴールドカードの年会費15,400円とP-one Wizの差額ですが、飛行機フライトだけで確実に年会費をペイできるであろうラインが年間フライト利用額35万円ほど。
エコノミークラスでヨーロッパ圏に1回行くプラスアルファでペイできるって感じですね。
ワイドゴールドカードのフライトマイルボーナスを加味するともう少し低い金額になりそうですが、シャルル・ド・ゴール空港へのエコノミークラスの往復(約24万円)でもらえたマイルが5,000マイル弱。
フランスへ海外旅行する際の航空会社の選択肢を比較、ANA、JAL、エールフランス
- 5,000マイルに1マイルの価値2.5をかけて12,500円
- ワイドゴールドカードの特典でフライトマイルが25%アップ→6,250マイル=15,625円
損益分岐点を考える場合にマイルボーナスの影響はそこまで大きくなさそうです。
年2回以上海外旅行に行く人などはワイドゴールドカードを使い続けるのがいいと思いますが、
そこまで航空機を使わない人は入会キャンペーンを受け取ったらワイドゴールドカードを解約するのも一つの手ですね。
一覧表の前に備考として記載しましたが、ANAのフライトは基本的にANA Payのプリペイドカードが使えるので、P-one WizとANAカードどちらを使った場合も全額ANA Payで決済すれば0.5%分のANAマイルがプラスされます。
両方のカードでANA Payが使えるため、フライト代の損益分岐点には関係がないので省略しました。
1マイル=2円の価値で計算した場合、損益分岐点は35万円よりも少し上がり、約40万円〜45万円になります。
国内旅行だけでワイドゴールドカードの年会費をペイするのは結構困難
ANAはタイムセール時の国内フライトが9,000円前後からとかなりお得なので、
国内フライトだけだと年間利用額30万円達成は結構厳しいと思います。
タイムセールのタイミング以外でも事前予約なしの国内フライトを突発で予約しまくれば片道が2万円〜4万円くらいとして最短4〜5回往復くらいでペイできそうですが、
さすがに超オトクなタイムセールやスーパーバリュー(早割)を無視するのは本末転倒ですね。
【独自検証】ANA Payを使った場合の損益分岐点(プラチナ比較あり)
陸マイラーの主戦場である『ANA Payへのチャージと日常決済』だけで年会費の元が取れるのか検証します。
1マイル=2.5円換算で各カードの『実質還元率』を正確に計算しました。
- P-one Wiz: 請求時1%オフ + ポケットポイント0.3% + ANA Pay利用0.5%(2.5円換算で1.25%) = 実質2.55%
- ANA JCB一般(+10マイル): チャージ0.1% + 利用0.5% = 0.6% = 実質1.5%
- ANA JCBワイドゴールド: チャージ0.6% + 利用0.5% = 1.1% = 実質2.75%
- ANA JCBカード プレミアム(プラチナ): チャージ1.1% + 利用0.5% = 1.6% = 実質4.0%
P-one Wizのポケットポイントは半年集計、150万円到達で頭打ち、キャッシュバック3倍換算を前提としています。以下の表の発生ポイントは、基本の『実質2.55%』に利用額に応じたボーナスポイントを加算した実際の数値を記載しているため、単純な2.55%の計算結果より高くなります。
| ANA Pay決済額 | P-one Wiz (実質2.55%+ボーナス) |
ワイドゴールド (実質2.75%) |
一般+10マイル (実質1.5%) |
プラチナ (実質4.0%) |
|---|---|---|---|---|
| 年会費 | 0 | 15,400 | 7,700 | 77,000 |
| 利用額 | 発生ポイント | 更新ボーナス込 | 更新ボーナス込 | 更新ボーナス込 |
| 100,000 | 2,550 | 2,750 / 7,750 | 1,500 / 4,000 | 4,000 / 29,000 |
| 500,000 | 14,550 | 13,750 / 18,750 | 7,500 / 10,000 | 20,000 / 45,000 |
| 1,000,000 | 28,500 | 27,500 / 32,500 | 15,000 / 17,500 | 40,000 / 65,000 |
| 1,500,000 | 42,750 | 41,250 / 46,250 | 22,500 / 25,000 | 60,000 / 85,000 |
| 3,000,000 | 85,500 | 82,500 / 87,500 | 45,000 / 47,500 | 120,000 / 145,000 |
ANA Pay単独利用だけではプラチナでもP-one Wizを逆転するのは困難
更新ボーナス(ゴールド5,000円相当、プラチナ25,000円相当)を加算しても、そこから各カードの年会費を差し引くと、利用額が少ないうちはP-one Wizの還元額がかなり強いという結果になります。
例えば年間150万円をANA Payで決済した場合の『実質的なプラス額』は以下。
- P-one Wiz: +42,750円
- ワイドゴールド: 46,250円 - 年会費15,400円 = +30,850円
- プラチナ: 85,000円 - 年会費77,000円 = +8,000円
プラチナカード(実質4.0%)とP-one Wiz(実質2.55%)の還元率の差は1.45%あります。
プラチナの実質年会費負担(年会費77,000円 - 継続ボーナス25,000円 = 52,000円)を1.45%の差で埋めるには、年間約359万円の決済が必要です。
ANA Payのチャージ上限はアカウント単位で月30万円(年間360万円)なので、
ANA Pay単独のチャージ決済だけで逆転できるとしても、かなり上限に近い水準という結論になります。
1マイル=2円の価値で計算した場合、ANA Pay還元率による恩恵が目減りするため、プラチナやゴールドの損益分岐点はさらに跳ね上がります。
補足: ANAダイナースカードは改善でJCBプラチナ超え
2026年4月からANAダイナースカードでANA Payにチャージした際にもダイナースクラブのポイント(0.5%分)が貯まるように改善されました。
ANA Payを利用した際の合計マイル還元率は以下です。
- ANAダイナース: チャージポイント0.5% + チャージマイル0.6% + 利用0.5% = 最大1.6% (1マイル2.5円換算で実質4.0%)
これは年会費77,000円のANA JCBカード プレミアム(プラチナ)の合計還元率(最大1.6%)と全く同じ数字です。
ANAダイナースカードの年会費は33,000円なので、
ステータスやその他の付帯特典を考慮しなければANA Payチャージで高還元を狙う場合はJCBプラチナよりもダイナースカードの方がかなり有利です。
比較表を作るまでもありませんが、実質還元率(1マイル=2.5円換算)をベースに損益分岐点を計算してみると現実的な数字が浮かび上がってきます。
継続ボーナスの2,000マイル=5,000円相当を差し引いた実質年会費28,000円で計算
- 対 P-one Wiz (実質2.55%): 実質還元率の差1.45%(4.0% - 2.55%)で実質年会費28,000円をペイするには、年間約193万円の決済で逆転
- 対 JCBワイドゴールド (実質2.75%): 実質還元率の差1.25%(4.0% - 2.75%)で年会費差17,600円をペイするには、年間約141万円の決済で逆転
JCBプラチナはP-one Wizとの差を埋めるのに年間約359万円が必要で、ANA Payの年間上限360万円にかなり近い水準です。
ANAダイナースカードなら年間約193万円(月額約16万円)の利用でP-one Wizの実質還元額を上回ります。
日常決済をANA Payに集約できる陸マイラーであれば、十分に現実的な選択肢と言えそうです。
ただしダイナースカードは通常還元率はJCBワイドゴールドカードと同じ1.0%なので、
ANA Payを使わないとシンプルにワイドゴールドカードの劣化版になりやすい点には注意が必要です。
ANAダイナース プレミアムカードは選ぶべき?
招待制の上位カード「ANAダイナース プレミアムカード」もANA Pay利用時の合計マイル数が2026年4月以降改善され、
最大2.1%(1マイル=2.5円換算で実質5.25%)という凄まじい数字になりました。
ですが、マイルの獲得効率(コスパ)を目的とするなら「通常のANAダイナースカードで十分」です。
理由は非常にシンプルで、ANA Payのチャージ上限が壁になるからです。
- プレミアムの実質年会費(173,000円)と通常カードの実質年会費(28,000円)の差額は145,000円
- 実質還元率の差1.25%(5.25% - 4.0%)でこの差額を埋めるには、年間約1,160万円の決済が必要
- しかし、ANA Payのチャージ上限は年間360万円(月30万円)まで
つまり、仮に年間360万円の上限までフルチャージしたとしても、マイル還元額だけでプレミアムカードの年会費差額を埋めることはできません。
ANA Payを使わない通常還元率はダイナースカードが1.0%、ダイナースプレミアムカードは1.5%ですが、
この0.5%の差だけで年会費をペイするには1,000万円以上の決済が必要。
マイル還元率と年会費のバランスだけを考えるならダイナースプレミアムカードは無視していい存在です。
JCB STAR MEMBERSのボーナスポイントで貰えるマイルは雀の涙
年間100万円使うだけで1.5倍?300万円で2倍?最強じゃん!と一瞬思いましたが、
スターメンバーズのボーナスポイントはマイルへの交換レートが通常獲得ポイントの1/3以下。
ANA マイル移行サービス | クレジットカードのお申し込みなら、JCBカード
還元率で言うと0.075%増えるだけなのでかなりどうでもいい数字。
さらにボーナスポイントのマイル最低交換ポイントは500ポイント。
入会キャンペーンの調子がいい時は100万円使えばマイルが大量にもらえたりするのに、継続後の合計利用額キャンペーンはあまりにもショボい…。
まとめ: 陸マイラーにはP-one Wizが異常な強さ
今回の検証で分かった結論は以下の通り。
- 年35万円以上フライトを利用する人: 『ANAワイドゴールドカード』が必須レベルでお得
- 日常の買い物(ANA Pay)でマイルを貯めたい陸マイラー: 無理にANAカードを発行せず『P-one Wiz』を連携させるのが最強
P-one Wizの『請求時1%オフ+0.3%ポケットポイント+ポイント・ランクアップ+ANA Pay0.5%』という組み合わせは、数あるクレジットカードの中でも異常と言っていいレベルの高還元です。
ANAのフライトに乗る頻度が少ない場合、入会キャンペーンの恩恵を受け終わったら日常決済はP-one Wizに切り替えるのが一番賢いマイルの貯め方と言えるでしょう。
補足: エポスゴールドカードでANAマイルを貯めた場合の損益分岐点
この記事では以前、エポスゴールドカード+選べるポイントアップショップ(3倍)の組み合わせも比較対象に含めていましたが、
2025年4月以降はポイントアップショップの還元率が2倍に改悪されたためメインの比較からは除外しました。
とは言え全く見どころがない訳ではないので以下の特徴を踏まえておまけとして記載しておきます。
- エポスゴールドカードは年間100万円利用時に10,000ポイントのボーナスが付与されるため、基本還元率0.5%と合わせると100万円利用時の還元率は1.5%
- エポスポイントはANAマイルへ交換できます。
2026年3月31日まではゴールドカード、プラチナカードともに交換レートが0.6%でしたが、改悪され通常レートでの交換となります。
ポイントを「ANAのマイル」に移行したいです。 | エポスカード よくあるご質問 - 選べるポイントアップショップにはANAのフライトがある
選べるポイントアップショップに『ANA』を指定して100万円全額を決済するのは現実的ではないため、通常決済で利用した場合の『ANAマイル獲得数(1マイル=2.5円換算)』を別枠でP-one WizやANAカードと比較してみました。
ANAのフライトや、他の選べるポイントアップショップの割合が増えるほど還元率も上がる
ありえない前提ですが、全て選べるポイントアップショップの利用だけで100万円使うと還元率2%。
ANAマイルに交換すると年会費無料でANAマイルが1%発生する優秀カードに化けます。
ANA Payは全てのカードと併用できるので割愛
| 決済金額 | P-one Wiz (実質2.55%+ボーナス) |
エポスゴールド (マイル還元率0.25%) |
ワイドゴールド (実質2.75%) |
一般+10マイル (実質1.5%) |
|---|---|---|---|---|
| 年会費 | 0 | 0 (条件達成後) |
15,400 | 7,700 |
| 利用額 | 発生ポイント | 発生マイル価値 | 更新ボーナス込 | 更新ボーナス込 |
| 100,000 | 2,550 | 625 | 2,750 / 7,750 | 1,500 / 4,000 |
| 500,000 | 14,550 | 3,125 | 13,750 / 18,750 | 7,500 / 10,000 |
| 1,000,000 | 28,500 | 18,750 | 27,500 / 32,500 | 15,000 / 17,500 |
エポスゴールドの100万円利用時は基本ポイント5,000+ボーナス10,000=15,000ポイント。
ところがP-one Wizと比較すると、100万円ちょうどを決済してボーナスを獲得した時でさえP-one Wizには叶いません。
改悪前の還元率3倍の条件であっても年間フライト35万円の時点でANAワイドゴールドカードに抜かされていたため、現在マイル目的でエポスゴールドカードをメインにするのはやや厳しいと言えます。
とは言え年会費がかかるANAワイドゴールドカードや一般カード(10マイルコース)の年会費を差し引いた実質的なプラス額と比較すると100万円決済時には一般カードを逆転しており、
年会費無料カードとしてはエポスゴールドカードは案外健闘している印象。





