多くの海外FX業者で使えるMT4と、使えない業者もあるが優秀なMT5
MetaTrader4(MT4)はFX業界の標準と言えるトレードツールであり、ほぼ全ての海外FX業者で採用されています。
MetaTrader5(MT5)はMT4の後継版で、以前は対応業者が少なかったものの2022年以降はほとんどの業者で使えるようになりました。
2022年1月には長らくMT5に非対応だったGEMFOREXがようやくMT5に対応。
スマホアプリ版MT5はMT4に比べて地味に機能が強化されていて、
MT4と同時にインストールして使うことも可能なので、使える業者では積極的にMT5を使っていきたいところです。
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BTCFX業者などではMT5にしか対応していない業者もあるので、極力MT5のみを使うことでスマホの機種変更時の手間も減らすことができます。
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一方でMT4とMT5を両方インストールすることで違う業者、違う口座で同時に取引をすることも。
通貨ペアの詳細表示が違う
MT4
MT4では通貨ペアを長押しして通貨ペアの詳細を見るためのメニュー項目名が『通貨ペアのプロパティ』となっています。
内容はMT5に比べるとシンプル。
MT5
MT5は『設定』と言うメニュー項目名になっていて、MT4に比べて多くの情報が表示されるようになっていることが分かります。
MT5はインディケータウィンドウのサイズ調整機能がある
MT4ではできないことの一つに、インディケータウィンドウの境界を長押しするとでできるサイズの変更があります。
地味に便利な機能で、複数インジケーターを表示する場合に重要度が低いものを小さく表示することが可能。
移動平均線はメインチャートのサイズによってかなり角度が変わってきますが、なるべくメインチャートを大きめに表示したほうがトレンドが分かりやすいと思います。
MT5は設定画面がポップアップメニューにも用意されている
MT4
MT4は左上のメニュー内の『設定』の中のみで設定項目が完結しています。
MT5
MT5も左上のメニュー内に『設定』がありますが、なぜかここに表示される項目はMT4に比べて少なめ。
その代わりにチャート画面のポップアップメニュー内に設定項目があり、左上メニュー内の設定よりもこちらの方が変更できる項目が多くなっています。
頻繁に変更するものでもないのでポップアップメニュー内に用意する必要があったのかは疑問ですが、
MT4からMT5に移行をした人は注意をしてください。
MT5はオブジェクト追加時に最近使ったオブジェクトが表示される
MT5ではポップアップメニューのオブジェクトをタップした際に、最近使ったオブジェクトが『お気に入りオブジェクト』として表示されます。
MT4では『お気に入りオブジェクト』は表示されないので、右上のプラスアイコンから再度追加するしかありません。
この点に関してはハッキリとMT5の方が優れていますね。
注文方法がMT5の方が多い
MT4の注文方法は以下の4つです。
- ストリーミング注文(成行注文)
- Buy Limit(買い指値)
- Sell Limit(売り指値)
- Buy Stop(買逆指値)
- Sell Stop(売逆指値)
MT4の注文方法は以下の6つです。
- 成行注文
- 買指値
- 売指値
- 買逆指値
- 売逆指値
- 買いストップリミット
- 売りストップリミット
注文方法が全て日本語に翻訳されて分かりやすくなり、新しくストップリミット注文が追加されました。
これは指定した価格に達した際に指値での注文が発注されると言う方式で、不利な価格で約定することが少なくなっているのが特徴。
一方で成り行き注文ではないので、約定しないことがあるかもしれないと言うデメリットもあります。
総合的にMT5の方が優秀
MT5は最近使ったオブジェクトを再度追加することが簡単な点が特に大きなメリットとして挙げられます。
MT5とMT4アプリを両方立ち上げれば一台のスマホで複数の業者を使い分けることも可能なので、
MT5に対応している業者は極力MT5の口座を使うことをオススメします。
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