一目均衡表とは
昭和初期に日本で生まれたテクニカル指標です。
元々は株でよく使われていたものですが、FXや商品先物取引でもそれなりに使用している人が見られます。
MetaTraderアプリにも標準で採用されており、それなりにメジャーなテクニカル指標ではありますが、さすがにMACDなどに比べると知名度では劣ると言えるでしょう。
一目雲とは
特定の計算式に基づいて算出された移動平均線の間を結ぶ線で、売り手と買い手の力関係を表しています。
下降雲と上昇雲の2種類がありますが、どちらも雲の中に入るとレンジになりやすく、ロウソク足とぶつかった時にはサポートやレジスタンスとして機能しやすいのが特徴。
高値と安値から算出されるロジックのため、実際にチャートと照らし合わせてみると雲がサポートや抵抗になっているとしか考えられない状況が多々見受けられます。
パラボリックSARやFractals(フラクタル)と組み合わせて使うことで予想の精度を高めることができるでしょう。
遅行スパン/転換線/基準線とは
一目均衡表を形成する重要な要素で、考案者は遅行スパンを最重視しているとのことです。
寝れないてか無駄に目覚めたから遅行線の使い方の一つを。平行チャネルは単に目安。青ラインが力の分岐点。いまの5分足はレンジだから、最初に大きく下落した部分の終値を中心に上下に変動する。上の赤ラインは15分足の前回底値から。ここを仮の天井とするとショート損切りorロング目線でいい。 pic.twitter.com/KwPXkr1B51
— keith.w 《紐》 (@keithw0328r) July 14, 2019
個人的な意見としては、遅行スパンなどよりは移動平均線を重視した方が良いと考えていますが、keith.w氏のように遅行線を利用しているトレーダーの方もいらっしゃいます。
keith.w氏氏は自身が使われているインジケーターに関して無料ノートでほぼ全容を公開されています。
https://note.mu/keith0101/n/n790cb6a27c69
MT4, MT5アプリへの一目均衡表の追加方法
- チャート画面上のfマークをタップ
- インディケータウィンドウのfマークをタップ
- 『トレンド』の中から『Ichimoku Kinko Hyo』をタップして追加
- カラーなどを設定
- 一目均衡表が表示される
一目雲
MetaTraderの初期状態では紫色で表示されるものが下降雲です。
この雲の中を推移している間はレンジになりやすいのですが、抜けると上昇に転換することがあります。
一目雲は長い時間足であるほど強力に作用しますが、ゴールド(XAUUSD)のように値動きの激しい商品の場合は5分足の雲でも画像のように分かりやすく上昇に転じる場合も。
下降雲は抜けたと思っても再度雲の中に入っていってしまうこともあります。
慌ててポジションを持つのではなく、サポートに転換したことを確認しないといけないのは移動平均線と同じですね。
遅行線や転換線、基準線などを目立たなくして雲のみを表示する
MetaTraderのアプリで一目均衡表に付随する各種の線を非表示にすることはできませんが、全ての線の色を背景色と同じにすることで目立たなくすることができます。
一目雲のみでいいと言う人はこの方法を試してみましょう。
テクニカル考察記事一覧
基本・心構え
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- 移動平均線(EMA)のクロスを使った基本的なトレード
- 30分足のEMAでサポートとレジスタンスを見極める
- 資産を守るための建値ストップやネックラインでの利確
インジケーター・オシレーター別
- MT4/MT5アプリにMACDを表示して相場の転換に乗る
- オシレーターRSIとDeMarkerのMTアプリへの追加方法と使い方
- MT4/MT5アプリにボリンジャーバンドを追加する方法と使い方
- MT4/MT5アプリに一目均衡表を表示する方法と解説
- パラボリックSARとフラクタル(Fractals)を使って天底を見極める
- オーサムオシレーターとアリゲーターによる売買サイン
応用
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