資産を守るための建値ストップロス(建値SL/建値カット)やネックラインでの利確について

ポンドドル(GBPUSD) ネックライン 01

建値ストップロス(建値カット)とは

建値ストップ 01

FXである程度利益が伸びているポジションのストップロス設定をポジションを持った価格(建値)に変更し、

損失を防ぐことを建値ストップロスや建値カットと言います。

例:ドル円を110円でロング→110.3円に上がったのでストップロス設定を建値の110円に設定

略称は建値ストップ、タテカツ、建値、建値SLなど。

Xでよく使われるFX用語/トレード用語集

建値ストップロスに関してはメリットとデメリットがあるのでわりと賛否両論ですが、

かと言ってストップロスを全く設定しないでトレードするのはちょっと論外でしょう。

FX初心者がやりがちな失敗

どうしてもストップロスを入れるのが苦手な方はExnessなど、強制ロスカット率が0%の海外FX業者で入金額をコントロールする手法をオススメします。

Exnessなど強制ロスカット率が0%の取引所を使い、ゼロカットと資金移動を利用したハイレバ取引で利益を上げるトレーダーの方もいらっしゃいます。

余談ですが、建値とは本来『現在価格』を意味しますが、建値SLの場合は『ポジションを持った価格』と言う意味で使われます。

建玉の値段の略?

建値ストップロスのメリット

損失を防げる

当然ですが最大のメリット。

ポジションが含み損になることがないので、チャートに張り付けない社会人兼業トレーダーの方などはお世話になることもあるのでは。

建値ストップロスになってもキャッシュバックサイトのキャッシュバックは受け取れる

海外FXキャッシュバック口座開設ならTariTali(タリタリ)

5分以内にポジションを決済するとキャッシュバックを受け取れない業者も一部ありますが、

逆に言えばほとんどの業者ではキャッシュバックサイトを使ってポジションを保有すれば建値ストップや損切りでもキャッシュバックを受け取れるので、

ストップロスが滑らなければ僅かですがキャッシュバックの利益が生まれます。

TariTali(HighRebate)+XMなどのキャッシュバック率が高い組み合わせなら1lotあたり9ドル。

このくらいのキャッシュバック率なら建値ストップのデメリットをそれなりに軽減できます。

HighRebate経由でXM(エックスエム)に登録

建値ストップロスのデメリット

建値ストップロスに引っかかってから狙い通りの方向に相場が動くことがある

参加者が建値ストップを置いた価格なんて他の相場参加者の知ったことではないので、

建値へお返りしてポジション消えた→再度狙った方向へ急激なUターン、などの悲しい動きをすることもあります。

これが何度も続くと建値ストップに対して嫌気が差すのも無理はないですね。

特にゴールド(XAUUSD)など、長いヒゲを付けて3ドル(30pips)戻しのような動きをする金融商品ではイライラすることも。

Web版 FX戦士くるみちゃん 上げンなら下げンなやァ

上げンなら下げンなやァ!クソがァ!!

マンガ『FX戦士くるみちゃん』の名言・教訓

個人的には建値ストップロスの設定を推奨

デメリットもありますが、

ポジションが消えるにしても証拠金が減るのと減らないのでは次回の取引で必要な負担が違います。

資金の1%を減らした時、取り戻すために必要な利益は1.1%以上。

メンタル的にも証拠金が減るよりはプラマイゼロの方がいいことは言うまでもないですね。

ロットや入る位置にもよるが、20pips程度の利益で建値ストップを設定

ドル円(USDJPY)ユーロドル(EURUSD)などヒゲが少ない通貨ペアなら、

ポジションに20pips程度の利益が出た時に建値ストップを設定することで安定して資産を守れると思います。

また、あえて逆張りをする時やピラミッディング(増し玉)をする時はことさら建値ストップを設定することを推奨します。

特に反発狙いの逆張りは利益が出たらすぐに建値ストップを設定し、ポジションも短めに持つことを心がけると損失を防げるでしょう。

もちろん30pips、40pipsと利益が乗っていった場合は利益が出る位置にストップロスをずらしていくことも有効な手段です。

建値ストップ 02

上の画像はゴールド(XAUUSD)でピラミッディングを行ったポジション。

追加した0.4lotのポジションには建値ストップを設定したのですが、建値よりも下の価格まで押されてポジションは建値で解消。

建値SL後に再度ゴールドは上昇していったので、結果論としては増し玉は早めに利確ないしは半利(半分利確)しておくのがベストでしたが、

ピラミッディング自体ハイリスク・ハイリターンな手法なので、リスクを減らすために建値ストップを入れたことは間違っていないと思います。

ただし為替FXより値動きの激しいCFD(商品)で増し玉を行うのはかなり難易度が高い、とも思いました。

Trend-liner氏のnoteに学ぶピラミッディング(増し玉)とロットコントロール

GEMFOREX+ゴールド(XAUUSD)と言うキャッシュバック率の高い組み合わせだったのがせめてもの救いですが、

今になって見返すと非常にもったいないポジションですね…。

ゴールドはもう1,300ドル台じゃ買えないだろうなァ…。

TariTali(タリタリ)

為替FXでは30pips以上の利益が出れば十分

為替FXではポンド円(GBPJPY)ポンドドルなどボラティリティの高い通貨ペアであっても、30pipsを超えて1方向に動き続けることは珍しいです。

したがって30pips以上利益が出た時点で全て利確してしまうか、半分利確(半利)して利益が出る位置にSLをずらすことをオススメします。

管理人自身がそうだったのですが、デイトレード~スイング気味のポジションで100pips以上の値幅を取った成功体験などがあると、つい値幅を狙ってしまいがち。

ですが、要人発言指標などで大きな動きがない限り、リバウンドを繰り返しながら高値や安値を更新していくのが為替FXの通常の値動き。

常にホームランを狙うよりはほどほどのところで利確をして様子見をしていった方がトータルで利益が出ることはほとんど間違いないと言っていいでしょう。

海外FXキャッシュバック口座開設ならTariTali(タリタリ)

海外FX業者はTariTaliなどのキャッシュバックサイトを使っていれば利確の度にキャッシュバックが発生するので、

特にスキャルピング~デイトレード寄りの取引の方が有利だと思います。

ネックラインやサポート付近ではポジションの半分もしくは全部を利確するのがオススメ

ポンドドル(GBPUSD) ネックライン 01

画像はポンドドル(GBPUSD)の1時間足です。

前回高値付近の緑色のゾーンで激しく売買の攻防が行われ、ネックラインになっていることは誰の目にも明らか。

ショートポジションを持っていた場合はこの緑色のゾーンに触れたあたりでポジションの利確を考えることをオススメします。

ネックラインを一発で割ることはほとんどない

ビットコイン(BTC)など取引量の少ない仮想通貨ならともかく、

為替通貨ペアは取引量が多いのですんなりとネックラインを抜けて落ちることはほとんどありません。

大体はダブルトップやトリプルトップ(三尊)を形成します。

ポンドドル(GBPUSD) ネックライン 02

ポンドドルはその後ネックラインを下抜け、再度ネックライン超えを試しに行くものの反落しています。

こう言う時にポジションを持ち続けていれば良かったと思うよりも、

ネックラインがレジスタンス(抵抗)に変わっていることを確認後ショートを入れた方がいいでしょう。

大きな値幅を狙ってトレードをするとここで反発して含み益が減りがち。

ゴールド(XAUUSD) トレンドライン 01

画像はゴールド(XAUUSD)の4時間足です。

こちらも上昇トレンドラインで支えられており、このトレンドラインを割ることを期待したショートポジションを燃料に大きく反発しています。

ゴールドなどのCFD(商品)は為替FXよりも値動きが大きいので、なおさらポジションを伸ばそうと欲張らずに利確しておくことを意識しましょう。

為替FXもゴールドCFDも30pips(3ドル幅)で利益としては十分で、その日はもうトレードを畳んでもいいくらいです。

X(Twitter)には鬼のスイングトレードで利益を積み上げる人もいますが…、

経験上スキャルピング~デイトレでポジションを閉じておけば良かった!と思うことの方が明らかに多いですね。

建値ストップロスのやり方

海外FXの標準ツール、MT4/MT5での操作方法は以下です。

MT4(MetaTrader4/メタトレーダー4) オーダー変更 02

  • 利益が伸びてきたポジションを長押し→『オーダー変更』をタップ
  • 画面左側のストップ設定を建値に設定

テクニカル考察記事一覧

基本・心構え

インジケーター・オシレーター別

応用

市場時間帯別

有名トレーダーの手法

通貨ペア別