NY時間とは
夏時間22時、冬時間23時から始まるニューヨーク市場開場後の時間帯です。
実際には開場1時間前ほどから早起きしたニューヨーク勢が参入します。
値動きの特徴
一言で表すならば開場直後の1時間足の影響が強く出るトレンドフォロー型と言えるでしょう。
開場前にアメリカの指標による大きな値動きがあった場合、よりその傾向が強まります。
ロンドン時間のような開場直後の騙しはあまり見かけません。
画像はドル円(USDJPY)とゴールド(XAUUSD)のNY時間開始直後のチャートです。
ドル円は前の1時間足が陽線、ゴールドは陰線で確定しています。
この後ドル円は40pips以上の上昇をし、ゴールドは最終的に10ドル(100pips)以上下落をしました。
直前の指標が予想を上回っていたことからNY勢がドル買いに走った結果です。
アメリカの指標で最も動くのは為替ペアではなくゴールドですが、10ドル幅以上の値動きになることも珍しくないため、指標ギャンブルをするのではなく指標後に発生したトレンドをフォローすることを心がけた方がトータルでいい結果に繋がるでしょう。
ニューヨーク勢の特徴として指標発表後にトレンドが発生した場合、実際にチャートが動き出すまでに若干のタイムラグがあります。
アメリカの指標が明らかに良かった場合など、直近安値に損切りを置いてドル円ロング、またはゴールドのショートをするなどは戦略的に期待値が高いです。
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ただし、指標は相場を動かすためのトリガーに過ぎないので、結果があまり良くないのにドル円が上がると言うことも往々にしてありえます。
ゴールドの場合はあまりにも一方向に動きすぎると、強烈なロンガー/ショーター焼きのリバウンドが起きる場合も。
NY株式市場は30分遅れて開場
ダウと呼ばれるアメリカの株式市場は夏時間22時30分、冬時間23時30分から開場します。
ダウ開場直後はアメリカ株の取引高が増えるため、主にNYダウなどのアメリカの株価指数にロンドン時間の初動のような一方的な値動きが発生することがあります。
画像は2019年11月27日のNYダウ開場直後のチャートですが、5分ほどでNYダウが50ドルほど下落。
特にファンダはなかったので利確売りとそれに伴う強制ロスカットによる値動きだと思われますが、この時間帯にNYダウなどを取引する場合は気をつけてください。
ロンドンFIX
夏時間午前0時、冬時間午前1時はその日のロンドン市場での基準レートを決める時間帯になっています。
ポンドドル(GBPUSD)やユーロドル(EURUSD)はこの時間帯にかけて上昇しやすい傾向が見られるので、深夜に取引をする場合は頭に入れておきましょう。
あえてNYのトレンドに逆張りをする場合はこの時間帯の前後を狙うのがオススメです。
CFD先物
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NY時間は原油やゴールド(XAUUSD)など、CFD商品の先物の開場と閉場を含む時間帯でもあります。
特に影響が多いのはゴールド。
上記URLで確認できますが、夏時間は日本時間の21時20分~2時30分、冬時間は1時間遅れて22時20分~3時30分が金先物が開場している時間。
NY時間でゴールドにトレンドが発生した場合、先物の取引が終了するまで反転しないことが多いので、逆張りをする場合はくれぐれも注意してください。
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